危うい研ぎの例


色々なハサミを研いでいると正直「コレはちょっと・・・」と思ってしう様な研ぎを施された
ハサミをよく見かけます。

僕は切れ味と言うのは文字通り「味」と同じ様なもので人によって好き嫌いが有るものだと思っています。
なので他の研ぎ師さんやメーカーさんの研ぎについては何も語らないようにしています。

ですがハサミを壊すような研ぎをする方もいるみたいです。
そんな研ぎをされてしまうと、大きく削らなければ直らなかったり、2度と直らない事もしばしばあります。
「研ぎに出したら使えなくなった」なんて話をよく聞きます。

そんな悲劇をできる限り無くす為に、一般的に考えて明らかにおかしい研ぎの例を挙げていこうかと思います。
参考になれば幸いです。

*写真が入り次第更新予定


・先端の削り過ぎ

左の写真セニング:若干開いている状態、先端が波線から考えて明らかに急角度で削られている。
 これにより先端の力がなくなり髪の毛をひっぱりやすくなる。
右の写真シザー:完全に閉じた状態、にも関わらず先端だけ閉じていない。コレも先端のみ大きく
 削られている為に起こる。先端で髪の毛をつまむ。

程度にもよるが修復可能。シザーは若干短くなります。